二回試験(司法修習生考試)の応試心得

第0 目次

第1 二回試験(司法修習生考試)応試心得
第2 応試心得
第3 応試要領
第4 その他の注意事項
第5 考試再受験のための再採用について

*1 以下のHPも参照して下さい。
① 二回試験(司法修習生考試)
② 二回試験等の日程
③ 二回試験の不合格者数及び不合格率
④ 二回試験不合格時の取扱い,及び弁護士資格認定制度
⑤ 旧司法試験,司法修習及び二回試験の成績分布及び成績開示
*2 71期二回試験の場合,試験時間の最後の5分間は紐を綴る時間となりました(「平成29年度(第71期)司法修習生考試の答案作成等について」(平成30年8月1日付)参照)。
69期二回試験の応試心得1頁目
69期二回試験の注意事項(司法研修所)
69期二回試験の注意事項(新梅田研修センター)
平成25年度(第67期)司法修習生考試受験票

第1 二回試験(司法修習生考試)応試心得

1(1) 「平成26年度(第68期)司法修習生考試応試心得(実務修習地が東京,立川,横浜,さいたま及び千葉である司法修習生)」(平成27年9月27日付)を掲載しています。
   応試心得の配付をもって,二回試験の科目の順番が司法修習生に通知されているものと思います。
(2)   応試というのは受験というぐらいの意味であり,応試者というのは受験生というぐらいの意味であり,応試心得というのは受験要領というぐらいの意味です。

2 65期二回試験の応試心得は,A班に対するものは平成24年9月20日付で作成され(集合修習終了日は9月21日(金)),現行65期及びB班に対するものは平成24年9月28日付で作成されています(集合修習開始日は9月27日(木))。
   そのため,65期の場合,二回試験の科目の順番が司法修習生に通知されたのは,A班集合修習の最終日の前日,及びB班集合修習の開始日の翌日でした。

3 二回試験の各科目の着席時刻は午前9時45分であり,考試時間は,午前10時20分から午後5時50分までの7時間30分です。
  形式的には,午前12時から午後1時までの1時間は昼食時間となっていますが,昼食時間中の答案作成が認められていることから,実質的には試験時間の一部です。

4(1) 午前9時45分の着席時刻に遅刻した場合,その後の二回試験を受験できなくなる結果,二回試験不合格となる可能性があります。
  そのため,電車遅延等のリスクを回避するため,二回試験の期間中は,司法研修所又は新梅田研修センターの近くのホテルに宿泊した方が安全です。
(2) 例えば,私が司法研修所で後期修習を受けていた平成18年8月14日午前7時38分頃,船がクレーンを上げたまま送電線に接触して切断したため,軒数ベースで史上2番目の大規模停電(合計約139.1万軒の停電)が首都圏で発生した結果,鉄道路線が大幅に乱れました(Wikipediaの「首都圏大規模停電」参照)。

5 新梅田研修センターの考試試験室配置図等については,65期の司法修習生考試応試心得(実務修習地が大阪,京都,神戸,奈良,大津及び和歌山である平成23年度11月期(新第65期)司法修習生)の別紙第1及び別紙第2を参照してください。
   考試期間中,JR大阪駅と新梅田研修センターとの間の無料直通シャトルバスを利用してはならないそうです。

6(1) 外部ブログの「二回試験終了」によれば, 午後5時50分にその日の試験が終了するものの,答案回収→問題回収→記録回収→使わなかった解答用紙回収→付箋&下書き・構成回収→六法回収という長大な回収作業があったり,なんやかんやの説明があったりするため,受験生が解放されるのは午後6時20分頃になるみたいです。
(2) 外部ブログの「司法修習について(二回試験~試験当日の流れ)」(作成者は68期弁護士)によれば,試験終了後,回収作業が終わると午後6時30分頃になっていたみたいです。

7 67期二回試験では, 平成26年11月21日の刑事弁護の試験において,アルバイトの試験監督が途中で帰るという事件が発生し,裁判所は,「このことをネットに書くな」などと口止めしたものの,週刊文春2014年12月25日号に事件の詳細に関する記事が掲載されました(外部ブログの「【週刊文春】試験監督が二回試験中に帰る事案」参照)。 

8 司法修習備忘録ブログ「二回試験受験心得」に,二回試験受験生から見た受験心得が書いてあります。

68期二回試験応試心得1/6
68期二回試験応試心得2/6
68期二回試験応試心得3/6

第2 応試心得

   以下の記載は,68期の応試心得を丸写ししたものです。

1 受験科目
   応試者は,第1の1の全考試科目(5科目)を受験する。
2   持参する物 
(1)   考試受験票 
(2)   筆記用具等 
ア  答案作成には,黒インクのペン(ボールペン,サインペン及び万年筆を含む。ただし,インクがプラスチック製消しゴム等で消せないものに限る。)を使用する。
イ  草稿用等として,アのほか,黒以外の色のペン類,鉛筆,色鉛筆,消しゴム及び定規の使用を認める。
ウ  時計は,時計機能(あらかじめアラーム機能は切っておくこと。)だけのものに限り使用を認める。なお,ストップウォッチ機能の使用は認めない。
エ 防寒具(カイロを含む。),薬(注射によって摂取するものを除く。),冷却シート・湿布 (体に貼りつけるもので,匂いが他の応試者の迷惑にならないものに限る。),リップクリー ム,ハンドクリーム(匂いが他の応試者の迷惑にならないものに限る。),クッション,座布団,腰当て,スリッパ,マスク,ティッシュペーパー,耳栓(係員等の指示が聞こえるよう留意して使用すること。)及び拡大鏡(虫眼競)については,持込みを認めるが,試験室係員が適宜点検する(係員の指示に従わない場合はその物の使用を禁止する。)。
オ アからエまでの筆記用具等以外のー切の私物の使用を禁止する(筆箱,電子辞書,修正液, 下敷き,私物の付せん,クリップ,ステープラ,扇子,うちわ,手袋,指サックの使用も認めない。)。
   使用が認められた筆記用具等以外の私物を持参した場合は,着席時刻までに全てかばんの中にしまう。
(3)   昼食等 
ア 各考試日とも,昼食を持参する。
イ 飲み物(ペットボトル及び水筒等の開栓後に再度の密閉が可能なものに限り認め,蓋付きでない缶飲料,チルドカップや紙パック等の開封後に密閉できないものは認めない。),あめ,ガム,栄養調整食品等の簡易に摂取可能で,匂い,音等が他の応試者の迷惑にならない飲食物の特込みは認める。
(4) 通信機器等の持参の禁止 
   各考試日とも,試験室への携帯電話,PHS,タブレット型パソコン,ウエアラプル端末などの通信機能を有する電子機器(以下「通信機器等」という。)の持込みを禁止する。通信機器等を持参した場合は,各試験室係員が預かるので,その指示に従う。
  通信機器等の所持を不正行為とみなす旨の告知があった後,これらを所持している場合は, 不正行為とみなすから十分注意すること。 
3 貸与資料 
   考試の全科目において, 『デイリー六法 平成27年版(三省堂発行)』を貸与する。
4 試験室及び着席位置
(1) 試験室
   別紙第1の考試試験室配置図のとおり
(2) 着席位置
   別途配布する考試受験票記載の着席番号のとおり

68期二回試験応試心得4/6(別紙第1の考試試験室配置図)

第3 応試要領

   以下の記載は,応試要領別紙第2を転記する形で作成しています。

(着席時刻~退出指示)
時間は,9時45分~退出指示まで。
① 係員に無断で試験室から退出してはならない(トイレや,喫煙許可を受けた者が喫煙のために途中退出する場合も,挙手の上,係員に申し出た上で退出すること。)。
② ラウンジ及び個人用ロッカー設置場所への立入りを禁止する。
③ 昼食等のための外出並びに食堂,売店及び自動販売機の使用を禁止する。
④ 応試者相互の談話は,試験室の内外を問わず絶対に禁止する。これに反した場合は,不正行為とみなす。
⑤ 貸与されたもの以外の資料や書籍を閲読し,又はそれらを故意に他の応試者に閲読させることを禁止する。これに反した場合は,不正行為とみなす。

(試験室への入室等)
時間は8時30分から。
① 8時30分以降に司法研修所に登庁し,西館東側玄関又は1階の連絡通路から西館に入場し,大講堂,ホワイエ,大講堂脇の通路,西館エレベーター前の階段,2~4階のエレベータ前ホール又はラウンジで9時30分まで静かに待機する。
(試験室準備のため,試験室への入室及び試験室前廊下での待機は認めない。)
② 大講堂で待機する際は,座席は前から順番につめて座ること。なお,大講堂での飲食は禁止する。
③ 2階,3階,4階の連絡通路を通って西館に入場することはできない。
④ 9時30分以前に西館エレベーター前の階段以外の階段を使用することはできない。
⑤ 9時30分以降,西館の階段(すべて利用可)を利用して各試験室に入室する。
⑥ 中講堂は考試事務室とするので,その付近は立ち止まらず,速やかに進行する。

(着席時刻~考試開始)
時間は9時45分から10時20分まで
① 着席時刻は,必ず遵守する。遅刻した者は,当日の考試に応試させないことがあるから十分注意すること。
② 着席時刻になったら,科目ごとに応試に当たっての注意事項を説明するため,特段の事情がない限り,試験室からの退出を認めない。
③ 注意事項の説明中に,係員が,答案表紙,答案用紙,草稿用紙,記録,貸与資料及び付せん(2色,大きさは約75ミリメートル×約14ミリメートル)を配布する。ただし,デイリー六法以外の貸与資料の配付はしない。
④ 問題用紙配布後,考試開始の合図があるまで問題用紙に触れてはならない。

(考試開始~考試終了)
時間は10時20分から17時50分まで
(1) 答案作成に関する注意事項
①の1 配布した貸与資料には一切書き込みをしない(記録には書き込みをしても差し支えない。)。
①の2 配布した問題,記録,貸与資料等を試験室外に持ち出さない。
①の3 答案は,特に指示のあった場合を除き,1行おきに記載する。
①の4 答案のページ数は,プリントを含めた全ての答案用紙の中央下のページ数記入欄に,通し番号で記載する。
①の5 不正行為の誤解を受けないよう,配布した問題,答案用紙及び使用が認められた筆記用具等(デイリー六法のケースを除く。)は,各自の机上に置く(机の中にしまったり,区杖脇の通路上やかばんの上に置いたりしてはならない。)。
①の6 答案用紙,草稿用紙及び付せんに不足が生じた場合は,係員に申し出ること。
①の7 指定の筆記用具以外で記載し,又は指示された以外の箇所に必要事項以外の記載をした場合(応試者の氏名等),答案が無効とされることがあるので注意すること。
② 途中退出を認める旨の告知があった後は,考試終了時刻前に答案を提出して退出することができる。途中退出を希望する場合には,随時係員に申し出て,その指示に従い,答案,記録等配布したものを全部所定の場所に提出した上で,退出する。ただし,考試終了時刻15分前以降は,答案の提出を認めない。
③ 終了の合図があったら,直ちに答案作成をやめる。考試時間終了宣言後の答案作成(ページ数等の記載,綴り込み,綴り直し,挟み込み等を含む。)は,絶対に禁止する。
④ 答案の回収は,試験監督者による考試時間終了宣言時に,答案用紙等の一番上に答案表紙を重ねた上,綴りひもで散逸しないよう結ぶことが完了しているもののみにつき行う。考試時間終了宣言後の答案用紙等の綴り込み,綴り直し,挟み込み等は一切認めない。
⑤ 考試終了後は,係員の指示に従い,答案,記録等配布したものを全部提出する。係員が全員の答案等を回収し,退出の指示をするまで自席で待機する。
(2) 飲食に関する注意事項
① 昼食は,12時から13時までの間にとる。
② 自席以外(喫煙場所を含む。)での飲食(飲み物,あめ,ガム及び栄養調整食品等を含む。)は禁止する。

(試験室からの退出)
時間は退出指示~
① 各試験室から西館の階段を利用して1階に降り,速やかに退出する。
② 2階,3階,4階の連絡通路を通って西館から退出することはできない。
③ 中講堂は考試事務室とするので,その付近は立ち止まらず,速やかに通行する。

68期二回試験応試心得5/6(応試要領1/2)
68期二回試験応試心得6/6(応試要領2/2)

第4 その他の注意事項

   以下の記載は,68期の応試心得を丸写ししたものです。
 
1 応試者は,考試期間中,第2及び第3で示した場所のほか立入禁止と表示された区域に入ってはならない。締め切られた出入り口及び利用が禁止された階段を通行してはならない。
2 応試者は,考試期間中,特例措置を受けた者を除き,エレベーターを使用してはならない。
3 応試に当たっては,この応試心得によるほか,係員の指示に従う。 
4 不正行為を行った者については,当該応試日における応試を中止させることがある。また,考試結果が無効とされることがある。 
5 考試期間中は,試験室への物品の搬入等に当たる係員の進路を妨げないように注意する。
6 考試期間中に気分が悪くなった場合には,係員に申し出てその指示に従う。
7 各考試日とも軽装(例えば,上着及びネクタイを外すこと等)で受験しても差し支えない。
8 考試期間中の特例措置及び着席時刻から退出の指示があるまでの間の喫煙については,9月1 日付け「平成26年度(第68期)司法修習生考試における受験票配布及び特例措置について(事務連絡)」に記載のとおりであるので,同事務連絡を参照する。
   なお,喫煙場所は,西館3階テラス又は西館1階中庭出入口付近である(西館4階の喫煙室は使用できない。)。
9 病気又は事故により応試できなくなった場合や着席時刻に遅れる又はそのおそれがある場合等は,速やかに次の司法修習生考試委員会庶務担当に届け出る
考試期間前→最高裁判所事務総局人事局任用課試験第一係03(3264) 8111(内線3323)
考試期間中→司法研修所内考試事務室(注:不開示部分)
10 家族等との緊急の連絡については,考試事務室において取り次く。
11 応試者は,事前に応試心得を熟読し,これに記載されている事項について司法研修所事務局等に照会することのないよう注意すること。

第5 考試再受験のための再採用について

   68期の応試心得には以下の記載があります。

第5 考試再受験のための再採用について
   標記の再採用については,以下の運用を前提として取り扱われる。
「 考試は,原則として,連続して3回まで受験することができる。
   ただし,病気その他やむを得ないと認められる事情により,考試の全部又は一部を受験することができなかった場合には,当該考試については,受験回数として数えないものとすることができる。 j

1(1) 被害者側の交通事故(検察審査会を含む。)の初回の面談相談は無料であり,債務整理,相続,情報公開請求その他の面談相談は30分3000円(税込み)ですし,交通事故については,無料の電話相談もやっています(事件受任の可能性があるものに限ります。)
(2) 相談予約の電話番号は「お問い合わせ」に載せています。

2 予約がある場合の相談時間は平日の午後2時から午後8時までですが,事務局の残業にならないようにするために問い合わせの電話は午後7時30分までにしてほしいですし,私が自分で電話に出るのは午後6時頃までです。
 
3 弁護士山中理司(大阪弁護士会所属)については,略歴及び取扱事件弁護士費用事件ご依頼までの流れ,「〒530-0047 大阪市北区西天満4丁目7番3号 冠山ビル2・3階」にある林弘法律事務所の地図を参照してください。